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2011年4月20日 (水)

被災地レポート vol.7 消毒液vs精油

避難所の中にはいると、まずにおいがとても気になりました。

この日は実は集団感染症が発症したことが発表され、前日の夜、30人以上の人が嘔吐・下痢などの症状を訴え、医療スタッフが寝ずに看病に当たっていたようでした。

つまり、感染症の拡大を食い止めなければいけない状況で、塩素系の消毒液もたくさん使われていたのでした。

鼻をつく消毒液のにおいと、なんとも言えない換気されていない2000人以上が集まった空間の「気」とも言うべきもの。

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↑お分かりでしょうか。

エスカレーターの下、トイレの前、廊下の両側全てに人が生活しています。

セラピストである私が通されたのは、大きな展示場建物の中のコンベンションホールに作られた「救護室」です。

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ここは、寝たきりの方や看護・介護を必要とする人、また乳幼児なども集められた場所です。

医師をはじめとした医療・介護スタッフが常駐しています。

皆、ボランティア。

皆、被災者で避難民といったほうが正しいですが。

つまり、富岡町や楢葉町、川内村で医療関係の仕事についていた方々が同じ避難民のお世話をしているわけです。

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感染症患者の対応に追われる医療関係スタッフ。

ただのテーブルと椅子が診察室です。

たいした治療ができるとは思えない環境でした。

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この度現場へ入るまで、本当に自分が何ができるのか正直わかりませんでした。

必要があるところをちゃんと聞いて、できる限りその要望に応える、というのが目標でした。

ただ、どうしても支援物資として持って行こうと考えたのが、手作りのナチュラルアロマスプレー。

天然の植物の香りを使った手作りのもので、アロマセラピストなら簡単に作れる便利グッズですよね。

芳香エアフレッシュナーとして、また消毒・抗菌のスプレーとして是非使っていただけたらなと思い、用意しました。

数は充分とはいえません。

本当に必要とされていなかったらありがた迷惑ですから、どんな反応が聞けるか楽しみでした。

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ひとつは、ラベンダーとレモンのブレンド。

もうひとつは、もみの木の精油のスプレーです。

もみの木スプレーは、私の恩師である町田久先生というアロマ界でも統合医療の世界でも著名な大先生が、好意で提供してくださいました。

さて、反応はといいますと。

これが、とても喜ばれました。

「うわ~いい香りがするねえ。」

「もみの木?!森の香り?! はぁ~、うちらいつも森の近くにいたもんで、気づかなかったけど、確かに森林に入ったときの匂いがするなぁ。はぁ~懐かしいわぁ!」(福島弁)

こんな感想がたくさん聞けました。

こういう場でこそ、アロマセラピーの本当の良さが発揮されるのでしょう。

アロマセラピーってこうあるべきなのです。

無意識かもしれないけれど、人は自然界にある豊かな香りを本能的に知っています。

植物や自然が作りだす香りがない世界では、人が人らしく生きられないのだと思います。

香りの持つその場の気を変えるパワーを実感しました。

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