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2011年1月 8日 (土)

カオナシと千。自閉症児と私。

昨日テレビで放映していた、宮崎駿アニメ『千と千尋の神隠し』を見ました。

この作品には、忘れられない思い出があります。

それは、私が始めてセラピストとして向き合った自閉症の少年との出会いと関係するのですが。

もう4年前になりますが、自閉症のお子さんにフェイシャルリフレクソロジーの施術をするようになりました。

このような活動をするきっかけとなった少年との出会いです。

初めてその子に会ったとき、彼はまだ8歳になったばかり。

自閉症と診断され、人とコミュニケーションをとるのが非常に難しい状態でした。

彼のお気に入りは、宮崎アニメの「千と千尋の神隠し』

このアニメを毎日見ている子でした。

その中でも「カオナシ」というキャラクターが一番のお気に入りなのです。

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ちょっとかわっていますね。

アニメの中でもカオナシは人とコミュニケーションがとれません。

本当は優しい心を持っているのに、上手に表現ができなくて、思い通りにいかないと幼稚に暴れたり好意をもった千には、ストーカーのようになってしまいます。

私がその自閉症児と出会ってから4年、このアニメを見る機会がなかったので、改めてしっかりと見ました。

そして、懐かしいある出来事を思い出しました。

思い出すだけでも胸がいっぱいになります。

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初めてその子にあってセラピーをした日、言葉を発することなく、普通の8歳の子と同じようには意思疎通ができない彼と、私はうまくやっていけるか正直不安でした。

ご家族に私の活動をよく知ってもらうために、彼のご自宅に伺ってゆっくりと時間をかけて話をしたのを覚えています。

8歳の彼とも、仲良くなれるようたくさん声をかけました。

その日私が帰るとき、その子は私になにやら木の破片で作った札のようなものをもってきました。

「これな~に?くれるの?」

という問いかけに答えることもなく、私のバッグに入れてみたり、また取り出してみたり。

「これは何でしょうね?」

と親御さんと不思議に思って話していました。

お母さんも、「何を作ってきたのかしら?」といっていたのですが、ふいに

「あぁ!これ。千と千尋の神隠しに出てくるお湯屋の札です!」

とのこと。

アニメを見てない方は是非見てみてください。

この札があると湯屋のお湯がもらえるんです。

その子は私に湯屋の札を作ってくれたんですね。

とても嬉しかったです。

その札は今でも宝物。

このとき彼が私を受け入れてくれたような気がして、きっとうまくやっていけると確信したのを覚えています。

あれから2年半は毎月セラピーを行い、たくさんのことをお互いに学びました。

全く話せなかった彼が私を「まいちゃん!」と呼んでくれるようにまで成長しました。

出会えてよかった大切なクライアントの一人です。

過去ログよければご覧ください。→自閉症児とフェイシャルリフレクソロジー

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